「夏休みの過ごし方」でも少し触れましたが、勉強の効率を保つために上手く休憩を取ることはとても大切です。 岡本・夙川の個別指導学習塾「神戸本山学園」の学園長の経験談も踏まえ、休憩についてお話をさせてもらいたいと思います。
受験勉強を始めた当初は、高2までと同様に休憩時間に漫画を読んだり、テレビを見たりしていましたが、これは上手くいきませんでした。受験勉強では自由に使える時間の大半を勉強に捧げなければいけません。そのため、休憩は短く終わらなければいけませんが、誘惑を断ち切り漫画を読む(テレビを見る)のをやめるのがとても大変だからです。(今で言うとスマホでしょうか。受験勉強の際はスマホとは距離を置く事を強くお勧めします。)
ラジオにしてみたり、音楽を聴いてみたりという試行錯誤の結果たどり着いたのは「寝る」という事です。勉強をしているとふいに眠気に襲われることもよくあると思います。疲れを取るという意味でも、「寝る」のは最強の休憩です。ただし、ベットで寝ると寝すぎるので、電気をつけたまま硬い床の上で寝ていました。そうすれば、大抵10分ほどで自然と目が覚めます(身体が痛くなって寝すぎても20分が限界です)。夜の睡眠がある程度とれていれば、この10分で頭がとてもすっきりして、集中力が戻ります。自習室で勉強している方は、周りに配慮した上で、机で寝ると良いかと思います。身体を休めるのではなく、頭のリフレッシュが目的なので、態勢は少ししんどいくらいの方が良いです。
優秀な(勉強の進みが早い)京大生や神戸本山学園の卒業生には、「休憩をしない」という人や「数学が休憩」という人もいました。
休憩をしないという同級生の言い分は、「休憩から勉強に自分を連れ戻す労力で休んだ以上に疲れる」というものです。学園長が漫画をやめた理由に通じるところもある意味なくはないかもしれませんが、誰でも出来ることではなさそうですね。もちろん彼も本当に疲れた時には休むこともあったと思いますが、出来る所まで走り続ける、という事だと理解しています。
また、数学の勉強が休憩になる、という卒業生もいました。元々数学が大好きで得意な一方、他の科目の勉強が遅れていたために他科目に多くの時間を割いてもらっていました。すると、休憩時間に数学の事を考えるようになり、気づいたら休憩と称して数学を解くようになっていたとのことです(普通の休憩も取っていましたが)。数学でなくとも、疲れてきたときには英単語や古文単語、英文法など比較的単純な作業を挟むことで集中力が戻ることもあります。色々と試してみてください。
これだけ勉強に没頭できると、成績は極めて優秀になります。同じことはなかなか出来ませんが、このようなライバルもいるという事を知っておくと、「ああ疲れたな~」と言う時にもうひと踏ん張り出来るかもしれませんね。
その日の成果を見直すという事もお勧めです。「今日これだけ進んだのか」と達成感を感じると、疲れていても報われた気持ちになり、またやる気が湧いてきます。また、これをすることでより「成果」を意識するようになり、集中して勉強に取り組むことが出来ます。
休憩は身体と心をリフレッシュさせる大切な要素です。健康的な学習環境を整えるために、ぜひうまく休憩を取り入れてください。無理をせず、成果や成長に少しでも楽しみを見出しつつ学習に取り組むことで、勉強の効果が増すでしょう。一緒に目標に向かって頑張りましょう!