
京都大学薬学部3回生S先生が、問題の読み取りについて、指導や自身の経験を通して感じていることを紹介します。

テストが返却されて、解答を見ると「なんでこの問題間違っているんだろう⁉合っていると思ってたのに…」と驚いた後、問題文を見直してみるとなんでこんな解答を書いたのだろうか…という経験は今までありませんでしたか?
今回はこの問題について考えてみたいと思います。
思うに、その原因の多くは問題で聞かれていることが何かを正しく理解できていないということではないでしょうか。
テストの問題には出題者が求めている答えが存在しています。
しかしながら、受験者は急いで問題を解こうとして、質問文に何が書かれているのかの確認を飛ばしてしまうことがあります。よくあるのは「誤っているものを選びなさい」と書かれているのに、正しいものを選んでしまった、というものでしょう。
例えば、国語であれば、
・「者者の主張」を聞いているのか、
・「あなた自身の考え」を求めているのか、
・「文文 の語句で」答えるのか
など
理科でも、
・「反応前」について聞かれているのか
・「反応後」について聞かれているのか
など
これらを読み間違えるとたとえどれだけ内容を理解していたとしても完全な正解にはなりません。
この読み間違えというのは、思い込みから来ていることが多いでしょう。過去に似た問題を解いた経験や、先入観から解答しているということです。また、時間に追われている状
況では、焦りから問題文の確認がおろそかになりがちです。その結果、文来問われていることと外れた解答を書いてしまうことになります。逆に似たような問題を見たことがあるために、少し違う問題が出た際にバイアスがかかって聞かれていることと違う答えを書いてしまうともいえるかもしれません。
では、このような誤答はどのようにすれば防げるのでしょうか?
具体的には次のような対策が挙げられるでしょう。
・問題文の最後まで必ず読む
・「何を答えればよいのか」を強く意識する
・聞かれていることに線を引いたり、丸をつけたりする
・条件を確認する
・
「誤っているものを選ぶ」問題でないか確認する
・解答を書いた後、問題に適しているか問題文と解答を合わせて確認する
早とちりして間違った答えをよく書いてしまうという方、題意とはずれた答えをよく書いてしまうという方は上記のような対策を心掛けるとよいかと思います。
また、特に理科では出てきた単位、計算 の単位を確認することで間違いに気づくこともあります。
せっかく内容を理解していても、問題文を正確に読めていないとテストでは減点されてしまいます。問題を解く力が重要なのはもちろんのことですが、問題を正しく読む力にも目を向けてみてはいかがでしょうか?