京大生による完全個別指導 神戸本山学園

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大学院生の日常

2024年01月25日
    • 大学院工学研究科修士課程2回生、A先生が大学院生の生活を紹介します。A先生は博士課程への進学を決めています。

      大学院生の日常

      日々のスケジュール

      私は京都大学大学院工学研究科の修士課程2回生です。将来は研究者になることを目指して日々研究活動に取り組んでいます。研究テーマは、熱の伝わり方やその測定手法に関する研究です。そんな大学院生の日常を紹介します。
      大学院の修士2回生は、基本的に研究をします。
      授業や就職活動(修士課程修了後に就職する場合)は基本的に修士1回生のうちに終わっていて、2回生では自由に研究を進めていくという暮らしです。
      研究とは、新たな理論や手法・装置を考えてみたり、実際にそれらを実験や計算で調べてみたり、それらを論文などで発表したり、という活動です。修士課程を修了するには修士論文、博士課程を修了するには博士論文を提出する必要があるので、それに向けて、教授や准教授の指導を受けながら、自分でオリジナルな研究を進めていくという形になります。
      日常としては、朝から研究室に行き、夜まで研究して帰るという日々です。研究室には、自分の机とPCや実験装置などがあるので、それらを用いて研究活動をするため、研究室に毎日来ています。私は、平日は毎日、週末も予定のない日はだいたい研究室に行って研究をしています。
      研究室によっては、コアタイムと言って、例えば9-17時といった風に、研究室にいないといけない時間が決められているところもあります。
      ただ私の所属している研究室はコアタイムが設定されていないので、各々が好きな時間に来て好きな時間に帰っていくという、自由な雰囲気で研究をしています。私自身はだいたい、朝は9-10時くらいに研究室に行き、夜は24時くらいに帰ってくるという暮らしをしています。

      具体的にどのような作業をしているか

      具体的に僕が研究室でしている研究活動を大まかに分類すると、文献調査・理論解析・実験・成果のまとめの4つです。
      文献調査では、論文や本を読んでその分野の研究動向を調べたり、参考になるアイデアを探したりします。
      つまりは、ライバルの動向を調べるということです。論文や専門書は大抵英語で書かれているので、英語に慣れるまではなかなか骨の折れる作業でした。
      理論解析では、自分の考えた理論やアイデアについて検証するためや装置の設計を目的として、自分でプログラミングのコードを書いて理論式に基づく計算をしたり、シミュレーションのソフトを用いて解析を行ったりしています。プログラミングができるだけで出来ることが大幅に広がるのでぜひ習得しておきたいところですね。
      実験では、実際に実験装置や薬品などを用いて、自分の立てた仮説通りの現象が起きるのか、などをやってみるという感じです。実験はたいていうまくいかないので、あきらめず根気よく続ける精神力が求められます。
      成果のまとめでは、自分の研究成果について、プレゼンやポスター、論文といった形でまとめる作業をします。
      大学院生は、研究室内外での発表会、学会、論文といった形で自分の成果を発表する機会は多くあるので、これらへの準備にも結構な時間を割いています。
      こんな感じで、基本的に大学院生は研究中心の暮らしです。
      いろいろと大変なことも多いですが、自分の好奇心を駆動力に自由に活動できること、苦労しながらも少しずつ研究が進んでゆきわからなかったことが明かされていくこと、自分のアイデアを検証、実現していけること、その成果が論文や特許、共同研究といった形で社会に出ていくことなど、面白いことがたくさんあります。私はそれらを面白がって、研究しながら暮らしています。
      興味のある方は是非、大学院(修士課程・博士課程)への進学も考えてみてください。