
夏以降、問題演習に割く時間がどんどん増えていきます。問題集から模試、過去問などあらゆる問題を解く上で、私が特に意識していたのは「ミスの分析」です。受験期を通して、自分はなぜその問題を間違えたのか、そして二度と同じミスをしないためにはどうしたら良いかを考える過程を大事にしていました。
ケアレスミスは計算ミスや読み飛ばしなど、不注意によるミスです。起こるたび慎重に問題を解くよう反省するのに加え、自分がしやすいケアレスミス(例えば数学だと、いつもsinθの積分をcosθと書いてしまう…など)は「間違いノート」にメモしました。
夏以降、志望校の冠模試や過去問を解く機会がだんだんと増えてきます。時間制限のあるテストでは、どの問題から解くかという時間配分がカギになります。特に時間がタイトな共通テストは、量をこなしてペースを体に叩き込みました。
題意そのものを理解できなかったのか、答えのカギとなるアイデアを思いつかなかったのか、はたまた基礎が抜けていたのか。自分が詰まった原因を探り、その箇所を完全に理解・納得できるまで考えるのは大変ですが、一番学びを得られる時間でもあります。
こういった分析の過程で得られた「発見」を入試本番まで覚えておくため、私は教科ごとに小さなノートを準備して、そこにポイントをメモしていました。
間違いノートを作るのは面倒だと思う人もいるかもしれません。確かに多少手間がかかりますが、この手間が入試当日にとても役立ちました。間違いノートはいわば自分の今までのミスの記録なので、そのノートさえ完璧にすれば理論上「間違えたことのある問題は二度とミスしない」を達成できます。ぜひやってみてください!
↑実際に受験期に使っていた数学・物理の間違いノート。今でもたまに見返します。