難関大学の入試英語は共通テストを含めると配点の4分の3以上が長文読解です。 長文読解において工学部物理工学科3回生 青山先生が重要であると考えることをご説明します。
「未知語類推」
それなりの受験生であれば一度は耳にしたことのある単語ではないでしょうか。
「余計な単語なんか覚える奴は時間を無駄にしてるアホだ。文脈から未知語を類推しろ!」某予備校の某教師の口癖でした。
しかし、私はそれがピンときませんでした。
やはり、分からない単語があるとしんどいし、単語が全て分かれば少々文構造が取れなくても訳せる。
訳せたら、点数は取れる。やはり、英語の試験には単語力が最重要だ。そう信じて、薄っぺらい単語帳ではなく、「鉄壁」をひたすら覚えました。
すると第一回駿台全国模試の英語の偏差値が47だった時から2ヶ月で京大オープンの英語の偏差値が72まで伸びました。
この期間、英語は「単語」しか勉強していませんでした!
私の考え方はこうです。
「文脈→単語を予測できるのであれば逆も然りで、単語を知っていれば単語→文脈を予測できるんじゃないか。」
この考え方で入試本番まで乗り切ることができました。私の経験においては、「受験」英語で1番の重要事項は単語で間違い無いでしょう。
ただし、未知語類推が必ずしも悪というわけではなく、好き嫌いや向き不向きがあります。
現に、生徒さんを見ていても文脈を読み、未知語類推に頼って解き進めている人、単語力に頼って解き進めている人、両方に頼って解き進めている人がそれぞれいます。
もちろん、バランスよく両方に頼れると理想的ですが、文脈を読むのが苦手であったり、単語を覚える時間がなく未知語類推(文脈の把握)にある程度頼るしかなかったり、という人もそれぞれいます。
特に、中高一貫校に通っていない国公立大志望の方は大学受験に向けた勉強時間が相対的に短くなってしまうので、最低限の英単語で他の暗記に力を割く方も多いです。私出谷もどちらかというと未知語類推に頼っていました。
人によっては、どうしても文法や文構造の把握が苦手だ、文脈を上手く読めない、ということもあります。英語の先生はどちらかというと文脈や文構造を教えたがりますが(それが仕事なので当然なのですが)、私は英語が苦手だから、国語力がないから・・・と諦める必要はなく、単語をたくさん覚えれば難関大の英語であっても良い点を取ることができるという事です。英語が苦手だと感じているのであれば、単語を人よりもたくさん覚えるという戦略も検討してみてください!