
問題集を解くときにじっと考え込んで進みが悪くなっていることはありませんか?効率よく勉強を進めるための解答の使い方について、書きたいと思います。
数学や理科などの思考力を問われる科目についても、ベースはやはり知識です。全く知らない問題を解こうとする必要はありません。問題集とは自分が知っている解法を増やしたり、計算練習をしたりするための道具です。限りある時間内に多くの問題を扱うためにはあまりじっと考え込まない方が良いです。少し考えて、解法が出てこない!となったら早めに解答を見ましょう。そして意図と方針を理解したら、実際に解いてみましょう。少し時間を置いてからでもOKですが、出来るだけ解答は見ずに解き直したいです。解答を丸写し、は字の練習にしかなりませんので、赤で答えを写す作業は提出のためにどうしても必要な時を除いてはお勧めしません。
入試で言う「思考力」とは何もない所から解法を思いつく力ではなく、知っている知識を組み合わせたり、目の前の問題とのリンク気づいたりする力であると考えます。数学が難しいと思っている方も「いくつ解法を知っているか」という勝負だと思うと数学に向き合いやすくなると思います。
五二次試験の過去問など、難問をじっくり考えるような勉強も重要であり、不可欠です。しかし、このような機会はなかなか「贅沢」であり、そう多くは作れません。他科目の勉強を計画的に進め、じっくりと考える時間の余裕を作りましょう。共通テスト後は文系も理系も科目が減るので、その時期も活用できると良いと思います。
ただし、蓄えた知識を使いこなす練習であることを忘れないようにしましょう。前提となる知識がなければ、いくら悩んでも答えにはたどり着けません。順番を間違えないようにしましょう。まずは解法を身に着けてから、目的をはっきりさせて問題を解く事でより効果的な演習にしましょう!