大学院工学研究科2回生の鈴木先生が、勉強を頑張る為に気を付けていた事を紹介します。鈴木先生は入学先は工学部ですが、現役で京大医学部の合格点を超える点数を取っています。
私が受験勉強を本格的に始めたのは高2の秋に部活を引退してからです。
高校2年生の秋に部活を引退し、主役学年として文化祭を終えたあとは「受験生」としての自覚をもつようにしました。
私の中での「受験生」は食事と睡眠等生活に必要な時間以外は勉強しているイメージでした。
受験生になったからにはそのイメージを当たり前のこととして自分に重ねます。
休日は朝塾が空く9時頃に、平日は学校が終わったらそのまま塾の自習室に行き、塾が閉まる22:30頃まで勉強します。
頑張ってやっていたというより普段朝起きて学校に行って夕方まで授業を受けるのと同じように習慣としてこなしていました。
歯を磨くこと、お風呂に入ること、朝カーテンを開けること、めんどくさくてサボったことありますか?あまりないはずです。習慣の力は偉大です。
何事も「がんばる」ことはしんどいことを伴います。
しんどいことからは逃げたいと思うのが人間です。
ほぼ全ての時間を勉強にあてる理想的な受験生の生活は「がんばって」いては続かないと思います。
習慣化することが必要です。
とはいえはじめ勉強生活を習慣にするまでには「がんばって」超えないといけないハードルがあります。
最近の経験で気づいたものも含め「がんばる」ためにやる気を出すコツを以下に記します。
①無理やりにでも初めの一歩を踏み出す
やる気が出なくても自分を騙してでもまず机に向かって1つ目の文字を書いてみてください。しんどいことはやる前が1番しんどく、やり始めてみると次の1歩のハードルは下がります。
②小さな目標を立てて成功体験を得る
例えば今日はこの問題を解けるようになるぞと目標を立ててみてください。
そして勉強が終わったあとにその問題を解いてみましょう。
1問ぐらいなら勉強した直後に自力で解いてみて正解することはできるはずです。
人間の脳は単純なものでこのような小さな成功体験、成長しているという実感を得ると次もがんばれる確率、継続確率が上がります。
例えば筋トレでもがんばっていても体に変化を感じなければ続きませんよね。体重が変化したり、自分の体を写真に記録して変化を感じたり、誰かに体を褒められたりすると続きやすいものです。
習慣化に繋がるコツなので是非実践しましょう。
③中断するときは中途半端なところでやめる
キリのいいところでやめるより、続きをやりたい・やらなくちゃというモチベーションになり再開するときのハードルが下がります。
友達とボードゲームをしていて勝敗がついたあとご飯を食べるために切り上げました。ご飯を食べたあとまた新しいボードゲームを再開しますか?私はボードゲーム以外のことをすることが多いです。
けれど、ボードゲームが途中だったら?勝敗をつけずに片付けたりしないでしょう。
再開さえできてしまえば①の理屈でやる気が続きやすいです。
④目標までの筋道を具体的に立てる
闇雲に勉強せず、「○○大学合格にはあと~が足りていないから、この問題集とこの問題集を何月と何月までにやって…」と筋道を立てましょう。
前もって計画を立てた方が効率よく勉強できるだけでなく、効果が現れないときの原因究明、進路切替が効きやすく、また②の小目標達成による成功体験のコツにもつながります。
がんばりたいことがあれば、はじめは①~④から実践して、最終的には習慣化できれば最強です。