勝負強い人ってどんな人?岡本・夙川の個別指導学習塾「神戸本山学園」の学園長はこう考えます。
色々な所で「勝負強い」という言葉を耳にしますが、受験の世界でも「勝負強い」人とそうでない人がいます。
スポーツ選手に「勝負強い」と言うと、勝敗を分けるような大切な場面で実力を発揮しいい結果を出せる人の事を言うと思います。
受験の世界でも、「勝負強い人」とは大事な場面つまり入試やそれに向けた模試で実力通りの点数を取れる人です。
そうでない人は、「本来なら」「~がなかったら」「もっと点数を取れていたのに」等と言っている人で、無駄な失点をしがちな人です。
これがない人が、勝負強い人であると考えます。
無駄な失点の原因になりがちなのは、
① ケアレスミス
② 時間切れ(時間配分ミス)
③ 緊張 の3つです。
① のケアレスミスは人間である以上ゼロにすることは難しいですが、多い人もいれば少ない人もいます。
② の時間切れや配分ミスも、良く耳にします。単純に時間が足りなかったということもあれば、
特定の問題に悩んで時間を使いすぎた結果、他の簡単な(解けたはずの)問題に時間が残らなかった等という事もあります。
③の緊張は、その場では頭が真っ白になって解けなかったけど、帰って家で解いたら解けた、等という事です。
②と組み合わさって、時間が足りなくて焦って・・・という事もあるかと思います。
では、勝負強くなるためには上記の①~③などの失点の原因に対処すれば良い訳ですが、どのようなことが出来るでしょうか。
① ケアレスミスの対策
主に2つ、ミスの発生を防ぐことと、ミスの検出能力を高めることです。
ミスの発生を防ぐには、何度も繰り返すことで作業の精度を上げるというのが有効です。
解けるようになった後も、何度か解き直しましょう。この先は分かるから・・・と途中で計算をやめてしまうのも良くありません。
ただ、上記の通りミスをゼロにすることはできないので、犯したミスに気付く力を高めておくことも大切です。
「検算」や「解の妥当性確認」などと言いますが、出た答えが正しいかどうか、当てはめてみて確かめたり、
それらしい答えが出ているか(=あり得ない答えになっていないか)ということを見直したりします。
本番で急にはできないので、日々の演習から面倒臭がらずにやっておきましょう。
② 時間切れ(時間配分ミス)の対策
普段から時間を気にして勉強しておきましょう。模試や入試過去問を見れば、どれくらいの問題をどれくらいの時間で解かなければならないかということが分かります。勉強をする時に、十分早く解けているかどうか意識して、解けたとしても時間がかかったのならばもう一度解き直しておくことをお勧めします。そうすれば、本番で「気づいたら後〇分しかなかった」という事になりません。
③ 緊張への対策
これも人間である以上、絶対にしてしまうものです。緊張しない方法はないように思います(少なくとも筆者自身は緊張しない方法を知りません)。しかし、勝負強い人は、本番で緊張をする前提で練習をしています。余裕をもって解けるまで練習しておけば、本番で緊張してしまっても解けます。その為には解く回数も増えますが、すると練度と共に速度・精度が上がります。自信もついてくるので、緊張もしにくくなります。
練習の時から「解けた!けどこれで本番でも解けるかな・・・」と考えるようにしておきましょう。
長々と書いてきましたが、「本番を意識して、本番の為の練習をする」ということに尽きると思います。京大生と話す機会が多いですが、京大生はこだわりの勉強方法、自分なりの本番への対策方法を持っています。難関校に受かるべくして合格する生徒さんも同様です。あと少しのこだわりで、日々の勉強の効果を最大化しましょう!