京大生による完全個別指導 神戸本山学園

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最近の教室での会話「英単語は日→英or 英→日 のどっち?」

2025年07月17日
    • 最近、生徒から「英単語を覚える時に、日本語を見て英語を書く練習をするのか、英語を見て日本語に訳す練習をするのか、どっちが良いんですか?」という質問を受けました。それに対する答えを紹介したいと思います。

      最近の教室での会話「英単語は日→英or 英→日 のどっち?」

      結論:圧倒的に英→日

      結論:圧倒的に英→日
      結論から申し上げると、「英語を見て日本語に訳す練習をする」ことをお勧めします。その理由は2つあります。

       1つ目は、そのほうが短時間でたくさんの単語に触れられるからです。日本語から英語に直そうとすると、スペルも覚えなければならず、書くという作業が必要になります。一方、英語を見て日本語に訳せるかどうか?であれば書く必要はありません。もちろん、覚えるという目的をもって書き取りをするということは否定しませんが(お勧めもしませんが)、暗記は忘却との戦いなので、如何に短期間で何度も周回できるかということが何より大切です。そう考えると、赤シートで単語帳を隠して、英語を見て日本語の意味を思い出せるか?という作業を繰り返すのが一番効率的であると考えます。

       2つ目の理由は、大学入試英語の大半は英語から日本語に訳せれば解けるという問題だからです。国公立大学を受験する場合、共通テストはマークシートなので英→日で全ての問題に対処できます。二次試験は長文読解+英作文という構成であることが多いですが、長文読解はやはり英語から日本語に訳せれば十分です。英作文では英語を書く必要がありますが、使う単語は自分で選べますし、ある程度決まったフレーズの使いまわしをするので、人よりも多くの単語を書きとれるからと言ってあまりアドバンテージにはなりません。

      英検でもreading とwriting がありますが、国公立大学二次試験と同様です。

      私立大学では日→英が求められることもありますが・・・

      私立大学では日→英が求められることもありますが・・・
       記述式試験の私立大学では、空所補充問題が出題されることがしばしばあります。このタイプの問題では、英語のスペルを正しく覚えておく必要があることがありますが、配点は普通英語全体の10 %程度です。文法を問う問題(難しい単語は出てこない)もこの中にはありますので、やはり、高い単語書き取り力を求められる問題はわずかです。
       そのため、「英語を正しく書く」という練習はやはり後回しでよく、文法に則って英文を正しく読み取る練習を第一にすべきです。過去問を解く中で、スペルミスによる失点が目立ち始めたら(その時点では合格点を超えていると思いますが)、日→英書き取りの練習を始めましょう。

      一度あなたが視野に入れている大学の過去問を見てみてください。最終的にどのような問題を解く必要があるのか、そして、そのために自分に必要な力は何か、考えてみましょう。必要な勉強やそれらの優先順位や人それぞれです。やれる量には限界があるので、自分がすべきことをよく考えて、学習の効率を上げましょう!